【枝豆さんの背くらべ】

おかーちゃんの0,5坪畑は、たった2本のトウモロコシとたくさんの枝豆であふれかえっている。

「こんなに狭いと大きくなってもらえないかも。でもそこは愛情でカバーよ!」

ポジティブなおかーちゃんは、毎日水やりをしながら枝豆さんたちに話しかけている。

「ハナちゃん、新しいお仕事をやらない?」

「いいよ♪」

「鳥さんとネコさんが畑に入らないようにする役目。肩書きは『野菜見張り奉行』でどう? 報酬はね、収穫した枝豆を食べる権利」

 

食べる権利、かあ。

食べものに弱いハナちゃんは見張り役を引き受けることにした。

「でもおかーちゃん、あと10本、植え替えていない枝豆が残っているよ。どーするの?」

「わあああ、ハナちゃん、思い出させてくれたわね。今日中になんとかするわ」

 

おかーちゃんは、気持ち良く昼寝していたおとーちゃんを叩き起こした。

「ホームセンター行きの車出して!土と植木鉢を買いに行くわ」

おかーちゃんの畑はいつも計画通りに進まない。

やっぱり教えてくれる人を見つけないとね。

只今、畑の師匠募集中♪