【ハナちゃんのハロウィン】

今日はハロウィンだ!お菓子をもらえる日じゃん!

ハナちゃんは、バスケットを持ってお散歩に出かけた。

お菓子ちょうだい♪お菓子ちょうだい♪

 

ハナちゃんはお散歩の途中、会う人みんなに声をかけた。

でも、みんな微笑むだけで、誰もお菓子をくれなかった。

 

「ハナちゃん、わたち思うんだけど。犬語がわかる人いないんじゃない?」

夏芽ちゃんはつぶやいた。

そうか、みんなにはワンワンとしか聞こえないんだ・・・

 

ハナちゃんは、空のバスケットを持っておうちに帰った。

さみしいなあ・・・

 

お昼寝から目覚めると、何故かバスケットは犬骨であふれていた。

誰が入れてくれたの?おばけさん?わーい!

おばけさん、大歓迎だよ!ずっとここにいていいよ!

 

その頃おかーちゃんは、???な出来事に混乱していた。

「変だわ。ここに置いたはずのものがあっちに移動している。それに目の前を透明なものがフワフワ飛んでるわ。眼科に行った方がいいかしら・・・」

 

ハナちゃん家、しばらくおばけさんと一緒に暮らすことになりそうだ。