【忙し春の予感】

おばーちゃんの記憶では40年以上もお庭の入り口で頑張っていた沈丁花さんが枯れてから数年、やっと新しい子がやってきた。

 

「ん〜、いい香り♡」

 

玄関に置かれた沈丁花さんはみんなを元気にしている。

 

「暖かくなってきたし、おかーちゃん、再始動よ」

おかーちゃんは冬眠から覚めた。

「手始めに歩く時間を増やすことにするわ。ハナちゃん、写真のモデルとお散歩のお付き合いよろしくね」

ハナちゃん、春から忙しくなりそうである。