【キーボードさん♡登場】

ハナちゃんちは、どこか他の次元につながっているらしい。

天袋なるところから、キーボードさんと呼ばれているものが出てきた。

 

「おかーちゃん、こんなの初めて見た。どっから来たの?」

「天袋。」

「誰が弾くの?」

「誰も弾けない。」

「どーしてうちにあるの?」

「買ったから。」

「誰が!」

「おかーちゃん、、、」 

 

おかーちゃんは、とにかく音楽の才能がない。

ピアノが弾けるわけないよね。

 

「おかーちゃん、これ、どーするの?」

「捨てようかな・・・」

「もったいないでしょ。」

「だってぇ、誰も弾けないしぃ、、、」

「もー!ほんとにおかーちゃんは手が掛かるんだから。

どうしたらいいか、ピアノの先生ちのワンに聞いてあげるよ。」

 

キーボードさん、古いけど、新品だ。音も出る。

 

置いといても仕方がないので、ハナちゃんが弾くことにした。

おお〜、いいね〜♪ 生演奏だよ♪

 

キーボードの向こうでは、夏芽ちゃんが音楽に合わせて踊っていた♪