【ちょっぴり昭和な雰囲気で】

おかーちゃんは断捨離中である。

ある日、物置の隅っこに丁寧に包まれたまん丸なものを見つけた。

「これ、何かしら?」


それは、しまいこんだ張本人のおばーちゃんさえ覚えていない古い火鉢だった。 

おまけに家庭菜園の土だと思っていた袋に炭が入っていた。


「ふ〜ん。使ってみようかしらね。」

 

火鉢さんは優秀だった。 ほんわかさがエアコンとは段違いだ。

冷たい足を置くと即座に芯まで温まる。

おまけに炭の香りでアロマテラピーだ。

 

おかーちゃんは、、、はまった。

 

「お餅を焼いたら美味しいかも。」

 

食いしん坊のおとーちゃんは、即座に乗った。

ハナちゃんは様子を見に行った。確かに、ほんわか温かい。

 

「冬の楽しみができたわ。これで苦手な冬を乗り越えられる!」

よかったね、おかーちゃん♪